十勝では毎年約2,000人もの高校生が進学で地元を離れ、遠く東京や札幌で新たな生活を始めます。彼らが暮らす街はネットやテレビで見ていた街とは、少し異なる身近な生活空間。故郷を離れた大学生に自分たちが生活する街の一部を綴ってもらいました。
田本英輔
東京大学法学部4年生
帯広柏葉高校卒業
僕が紹介する街は『西永福』です!この街は渋谷・新宿・吉祥寺まですべて、電車で約10分でいける場所にありながら、閑静な住宅街となっています。この記事では、駅前の商店街から、街の外れにある神社まで、この街のリアルを届けるとともに、この街に住んだ感想もお伝えしたいと思います。
西永福商店街
まず駅を降りて目に入るのは西永福商店街。「駅を降りるとそこには小さな商店街があって野菜とかが売られている…」というよくあるイメージを体現したような商店街です。この商店街には八百屋からクリーニング屋まで多くの店が立ち並んでいます。
この街はピザが有名です。商店街から住宅街を歩いた先にあるピザ屋、『La piccora tarvola』。この店は毎年東京ミシュランで星を獲得している超有名店。マツコ・デラックスも番組で取り上げてここのピザを絶賛したとか。ピザのテイクアウトもできて、お値段も他のデリバリーピザとあまり差がないので、僕は家で友達とご飯を食べるときとかに用いています。
さて、商店街の横には大きいスーパーマーケットもあります。住宅街にあるにもかかわらず、サミットの規模は大きく中は地下と2階建てになっており、品ぞろえが豊富です。深夜の12時まで営業しているので学校や予定の帰りによっても食材が購入できます。夜10時以降は総菜系が半額になるので特におススメ。
商店街からやや歩くと、すぐに静かな住宅街が現れます。この道の細さなのに一方通行ではなく普通に車が往来しているところに東京を感じますね…(なんと、バスも通る!)
東京で3番目に大きい神社
歩いて10分ほどすると、大宮八幡宮に到着。この神社は明治神宮・靖国神社につぐ東京で3番目に大きい神社なのだとか。駅前は細い道に店が並んでいたのに、少し歩いたら突然一面緑の世界に…この神社の周りには運動場や釣り堀などもあり、東京のど真ん中とは思えない場所になっています。
常識とは違う、住みやすさ
ここまで西永福について紹介してみましたがいかがでしたでしょうか??
初めてこの街に来た時、直感的にこの街なら長く住めそう!と即決定をしたわけですが、間違ってはいませんでした。コンクリートジャングルから一線を画した、帯広の住宅街のような感じも残しているこの街に住みやすさを覚えるのは十勝で長年住んできたからかもしれません。(6畳ワンルームで家賃が月6万円もするのは十勝とはかなり異なりますが…笑)東京=人ゴミ、空が見えない…といった常識とは違う、住みやすい感じが存在するんだなぁということを3年以上たってひしひしと感じています。
このように、東京は都会の面だけでなく静かな面まで様々な顔を持っています。静かな面を重視して暮らしたい!という人に西永福はおすすめです。今後、東京に住むことになったら一度は西永福に足をはこんでみてください!